TechSoreil’s blog

ITコーディネータ、愛媛県中心に活動

System of Insight(SoI)その2

 SWIFT排除に続き、暗号資産がどのように使われるのかが注目の状況、暗号資産ではないNFT(Non-Fungible Token(ノン ファンジブル トークン))およびWeb3.0といった、個人のクリエイティビテイによってデジタル資産を自ら組成する時代がはじまっており、小売業の在庫およびVMD(Visual Merchandising(ビジュアル マーチャンダイジング)を大きく変える気がしています。メタバース上でUnreal Engineを介して、NFTフィッティングを行い、「Bodygram」で採寸しオーダーメード受注(オートクチュール)を行うデザイナーが、まもなく現れるのでしょうか。

 

wired.jp

 

www.epicgames.com

 

thebridge.jp

 

www.coindeskjapan.com

 

bodygram.com

 

 

<小売業>

売上= 販売単価 × 数量
  =(営業利益+変動費+固定費)×(個数×件数)
  =(営業利益+販管費+売上原価)×(個数×件数)
  =(営業利益+販管費+期首商品棚卸高+当期仕入高-期末商品棚卸高)×(個数×件数)

 

・期末商品棚卸高=在庫:棚卸資産(B/S)

 

 アパレル以外の一般的な小売業の在庫は、当面まだデジタルではなく実体・現物のため、端的には「受発注を経て倉庫内で検品し梱包して出荷する」、というプロセスと思われます。ただ、単なる在庫数量確認ではなく、ビジネス・プロセスにおけるサプライ・チェーンとして売れ筋・死に筋といったABC分析RFM分析等するには、上記の会計上の数値管理以上に、電話やFAXだけでなく、POSシステムのようなSytem of Record(SoR)を進めて、クラウド・データ連携による、アグレッシブな業務プロセスのリードタイム短縮が必要です。季節変動等を加味した一定数の安全在庫(バッファ)仕入は抱えていても、過剰仕入によるダブつきおよび余計な支払いに伴う現金流出は、不安定な資金繰りを招きますので、自社製造:小売製造業ではない小売業の場合の「Quality(品質)、Cost(コスト)、Delivery(納期)」は、必要な在庫が必要なときにあり、安心・安全な状態で顧客にTiming(タイミング)よく届くこと、です。

 

 日々数点程度あれば、FAX機も不要なヤマトシステム開発の「どこでもMyFAX」等によるシンプルな受発注処理で良いでしょうが、一度の受発注で多品種大量だと、B2BといえどもECサイト並になり、手前の受発注処理だけに時間を割くことは出来ません。また、数量管理出来ない液体・粉体等の場合は、別途、System of Engagement(SoE):IoTによって残量を計測する方法が必要になりますので、アナログでは太刀打ち出来ないでしょう。

 

www.nekonet.co.jp

 

business.kuronekoyamato.co.jp

 

biz.conct.jp

 

www.smartmat.io

 

www.smartmat.io

 

 BtoB ECシステムによる受発注を受けて、スマートフォンで受注数量をバーコード検品・出荷処理し、マネーフォワード(BtoB、BtoCの両面対応)で請求書発行・入金確認までデータ連携処理を行えるようなサプライ・チェーンを構築していけば、他社である3PLサードパーティーロジスティクスとの連携も実現可能となり、「常温(ドライ)」だけでなく「冷蔵(チルド)」「冷凍(フローズン)」といった特殊なものを品揃えとして充実させられるビジネス・チャンスにつながります。

 

raku2bb.com

 

smaregi.jp

 

logikura.jp

 

 流行のO2Oオムニチャネル、ECとリアルショップの在庫を連動させるならば、さらにネクスト・エンジンが必要になるでしょう。ときには不良在庫もあり、顧客からのクレームを受けることもあるので、数量(「棚卸減耗損」「商品評価損」)だけでなく、クレーム管理や仕入先および品番管理等も合わさった、多次元的で高度な在庫管理であるべきであり、本当に価値ある「生きている在庫」を確保することが大事です。

 

ecnomikata.com

 

next-engine.net

 

 少し細かい話題となりましたが、会計と在庫を踏まえて、次回は、System of Insight(SoI)のシステム構成、について包含的に触れたいと思います。