TechSoreil’s blog

ITコーディネータ、愛媛県中心に活動

リモートワークとパソコン端末

 前回(当ブログ:リモートワークとネットワーク)は、ネットワークを中心とした中小企業向けの多層防御を考えてみましたが、個人情報保護を第一として、インターネットへの不用意な直接アクセスしない一方で、セキュリティ・コストをどこまで負担できるか、万が一に備えてサイバー保険への加入もせざる負えない、となると何らかの変動費もしくは固定費を削減してコスト転嫁しないといけない状況(当ブログ:System of Insight(SoI)その1)と思われます。パソコン端末やその他のデバイス含めたハードウェア更改は、後には引けなくなる大きなIT投資ですので、ライフサイクル管理は引き続き重要なテーマでしょう。

 

www.meti.go.jp

 

 「Microsoft 365 Business PremiumMicrosoft 365 Business Premium」だとMicrosoft IntuneでMAM管理も可能ですが、「Microsoft 365 Business Standard」と比較しますと月額約1,000円の差があり、社内に精通したシステム管理者が不在であれば、MAM運用・操作も困難という場合もあります。Officeはデスクトップ版にあれば良くて、同機能であれば、VPNアカウントと「LANSCOPE クラウド版」アカウント合算の方が安い、という意見があるかもしれません。

 

www.microsoft.com

 

docs.microsoft.com

 

docs.microsoft.com

 

www.lanscope.jp

 

 これに対して、最近、Microsoftは、最下層ののBIOSファームウェアを保護すべく、「Secured-Core PC」という方針を打ち出してきており、各パソコン製造メーカー、インテルとともにIT資産管理やリモート・デスクトップとVPNを組み合わせたようなCIRA(Client Initiated Remote Access)機能等を搭載した「インテルvProプラットフォーム」対応パソコンが登場しました。

 

www.microsoft.com

 

www.itmedia.co.jp

 

www.interlink.or.jp

 

pc.watch.impress.co.jp

 

pc.watch.impress.co.jp

 

internet.watch.impress.co.jp

 

jp.ext.hp.com

 

 法人向けのパソコン端末は、windows Pro標準ですので、同じメーカーの同じスペック程度のCPUで比較しますと、vProの有無で最大28,000円の価格差があります。VPNアカウントと「LANSCOPE クラウド版」アカウント合算すると月額1,000円強ですので、3年間使用で同等の金額と考えられますが、「インテルvProプラットフォーム」の操作を覚えなければならない(運用方法は、まだそれほどオープンになっていませんが…)とはいえ、パソコン端末管理はシンプルでよりセキュアです。

 

kakaku.com

 

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 社内にパソコン端末しかないのであればvPro搭載パソコンと「Microsoft 365 Business Standard」で十分と感じられるでしょうし、その他にスマートフォンタブレットからのリモート・アクセスが必要である、とならば、VPNアカウントと「LANSCOPE クラウド版」アカウントの組み合わせか、VPNアカウントと「Microsoft 365 Business PremiumMicrosoft 365 Business Premium」に格上げしてその他の機能も含めて、も考えられます。

 

 現時点では、まだ「インテルvProプラットフォーム」がどういったものか…、でありますが、windows 11が発表されてパソコン更改を検討しているならば、数年間は影響ある話ですので、よく吟味すべきタイミングと言えます。