TechSoreil’s blog

ITコーディネータ、愛媛県中心に活動

System of Engagement(SoE)その1

 今週は、 DXリテラシー・人材に関する話題があがっているようです。話が広すぎるので、Sytem of Record(SoR)=バック、System of Engagement(SoE)=フロント、System of Insight(SoI)=ミドル、と分けて、ツールとコスト面を具体的に示さないと企業側も、DXに向けてなかなか動きづらいのではないでしょうか。

 

www.meti.go.jp

 

japan.zdnet.com

 

www.hitachiconsulting.co.jp

 

www.brainpad.co.jp

 

www.brainpad.co.jp

 

 ※System of Engagement(SoE)は、あまり得意としていない(コンテンツ作成不可)ので内容が短くなります。

 

 マーケティング・売上向上におけるヒト(顧客)との関係、IoTのようにモノ(機械)やコト(環境)の関係を可視化することで、Sytem of Record(SoR)に蓄積させて、System of Insight(SoI):戦略意思決定につなげる役割になります。

 足で稼ぐ営業は非常に大事であるものの、商圏を考えたとき、一人の営業マンの活動範囲は限られます。その結果、なかなか潜在・顕在ニーズ(Needs)やウォンツ(Wants:発注)が掴めず、必ずしも毎月の受注に至らないこともあります。

 マーケティングは、4Pで考えれば、Product(製品・商品)、Price(価格)、Promotion(広告・プロモーション、顧客接点)、Place(流通チャネル)になりますが、消費者行動プロセス(マーケティングファネル)の変化から、特にPromotionとPlaceは、随分変わってきています。

 

news.mynavi.jp

 

 友人・知人の口コミが信頼度は高いとはいえ、その友人・知人が知らない、分からないモノ・サービスを検討する際は、ECサイトの商品レビューをチェック、スマートフォンで検索、企業ホームページを参考にするかと思います。

 顧客接点となる広告を掲載するメディア(媒体)は、名刺やチラシ、ときにはマス広告であるテレビや新聞、地域紙といった商業メディアもありましたが、消費者行動プロセスの変化と同時に、ホームページやSNS、ブログを始めとした低コストな自社(オウンド)メディア活用が増えています。自社メディアをうまくミックスして、営業活動範囲や商圏を広げ、それぞれのPlace上でこまめにPromotionしていく(カスタマージャーニーマップ)、そのなかでデジタル・マーケティングが重要になってきました。

 BtoBの中小企業さまですと、消費者相手ではないためマス広告は不向きと感じており、宣伝活動自体が少なかったかと思いますが、自社を知ってもらうことは新卒・中途採用活動にも効果的です。

 

news.mynavi.jp

 

<BtoBにおける自社メディア>

 会社:社名、社章・ロゴ、ホームページ(ランディング・ページ)

 営業:名刺、服装(身だしなみ、制服)、製品紹介パンフレット・資料、受発注システム(ネットショップ)

 広報:ブログおよびお問合せフォーム、SNS発信

 

prtimes.jp

 

xtech.nikkei.com

 

 ホームページ作成だけで100万円の時代ではありませんので、

 

(1)クラウド・ソーシング等を活用して、好みのデザイナーにロゴ作成を依頼

(2)「はてなブログPro」や「AmebaOwnd」に社名、ロゴを掲載して、会社・製品紹介の記事(詳細)を書く

(3)インスタグラムやTwitter等でハッシュタグを活用して、会社・製品紹介の記事(短め)を書く

(4)「ペライチ」で1ページのホームページ(ランディング・ページ)を作成し、そこをポータル窓口として、上記ブログやSNS、資料請求、受発注システムと連動させる

(5)名刺にロゴ、ブログやホームページアドレスを掲載

 

といった方法が、低予算でオーソドックスかと思います。費用はかかりますが、商業メディア(特に、SEO広告 ※どういったSEO広告が効果的かは、専門家にお問い合わせください)を組み合わせれば、より「認知」は高まりやすく。

 営業時間外でも気になる商品やサービスがあればお問合せフォームから、となりまして、フォームから顧客情報を取得。boardやkintoneにその顧客情報をCSVアップロードして見込みリスト作成し、担当者からの折返しのメール返信や提案活動につなげる、といった流れになります。電話やメールアドレス以外の連絡手段の充実にもなりますし、ホームページやブログをアクセス解析等すれば、お問い合わせ手前の潜在・顕在ニーズを可視化することが出来ます。

 

hatenablog.com

 

www.amebaownd.com

 

peraichi.com

 

次回は、System of Engagement(SoE)におけるIoTを中心にコト(環境)の関係、について触れていきます。

Sytem of Record(SoR)その3

 IoTはネットワーク・セキュリティ対策的にまだまだ厳しい段階と思っていたら、経済産業省から以下の「地域DX推進ラボの在り方等に関する検討会」が始まったようです。事務局資料元は、 Ernst & Young(EY新日本有限責任監査法人)であり、地方DXといえばデロイト・トーマツでしたが、そうではない、という点が少し驚き。

 IoTの時流は、SD-WANゼロ・トラストの延長になっていくと思われますが、テレワークの関心具合からすると、オフィス外のネットワーク設計・構築について、いくつかの壁があるだろうと。テレワークについては、また後日。

 

www.meti.go.jp

 

www2.deloitte.com

 

prtimes.jp

 

 さて、「中小企業向け・クラウドERPにおける2大会計ソフトからの展開」ですが、大きくは以下の通り。

 

社内外コミュニケーションはMicrosoft 365 Business Premium(windows 10 Pro、11Pro)をベースに、ライセンス含めて、月額3~10万円程度となりますと、

 

BtoB(社員数:30人未満)>

フロント:顧客管理、請求書発行…board

バック:会計…freee会計

バック:給与計算…freee人事労務もしくは社労士委託

バック:勤怠…IEYASU

バック:労務…社労士委託

 

 freee会計で請求書発行可能ですが、boardを使う理由として、

 

(1)見込み案件の登録…需要予測、資金繰り表の作成

(2)簡易的ですが、建設業やシステム・ベンダーのように仕入(外注)管理を行い、プロジェクト・案件単位の粗利益の把握・共有

 

です。資金ショートしないように、向こう3ヶ月程度のキャッシュ残高は注視すべきですし、個々の案件について、属人的なエクセル管理で、上長がエクセルの二重転記を行い営業動向を日々まとめている、としたら時間がもったいない、と思います。

 

BtoB(社員数:30~100人未満)>

フロント:顧客管理…kintone

フロント:請求書発行…board

バック:会計…freee会計

バック:給与計算…freee人事労務もしくは社労士委託

バック:勤怠…IEYASU

バック:労務…SmartHR

 

 「KAIZEN」プラグインによって、今までのベースを変えることなく、kintone×boardを連携することが可能です。現在のところ、「freee for kintone」よりも導入費用安く。

 売上が伸びてくると、案件も増えて、担当営業1人では、顧客フォローすることが難しくなってきます。しかし、boardの場合、顧客情報登録は出来ますが、その他のアプリ連携は弱いので、インサイド・セールスや小規模なコールセンター(CTI)設置等の顧客対応は不向きですので、kintoneが必要になってきます。

 

BtoC

フロント:顧客管理…kintone

バック:会計…マネーフォワードクラウド会計・請求書

バック:給与計算…マネーフォワードクラウド人事管理・給与もしくは社労士委託

バック:勤怠…IEYASU

バック:労務…SmartHR ※(社員数:30~100人未満)

 

www.microsoft.com

 

the-board.jp

 

capdo-jp.com

 

www.freee.co.jp

 

kintone.cybozu.co.jp

 

kintone-sol.cybozu.co.jp

 

kintone-sol.cybozu.co.jp

 

www.ieyasu.co

 

smarthr.jp

 

 あまりマイナーなシステムを使用すると、

 

(1)上記のようなクラウドSaaS)連携が難しく、経営資源であるデータを有効に活用出来ないため、現場の課題解決に結びつかない

(2)人気がない=操作性・ユーザーインタフェースに問題がある、法改正に伴う機能アップデートやセキュリティ・保守対応に不安

(3)求人募集の際、操作経験者が見つからず、新たな担当者を探すことが難しい

 

といったことが起こりがちです。また、メジャーで汎用的なシステムを使用することは他社との差別化にはなりませんが、その蓄積されているデータを全社的にいかにうまく活用できるか、がポイントです。

 

 System of Engagement(SoE(デジタル・マーケテイングやIoT)、System of Insight(SoI)に、徐々につなげていくことが他社との差別化になっていくのであり、Sytem of Records(SoR)がその基礎になります。加えて、Sytem of Records(SoR)に取り組むことで、生産性を高め、業務効率化を図り投資キャシュを捻出することが、第一歩になります。

 「バクラク」シリーズはまだ使ったことがないのですが、LayerXの福島さんの考え方には非常に共感しています。

 

comemo.nikkei.com

 

bakuraku.jp

 

 次回は、System of Engagement(SoE)、に触れていきます。

Sytem of Record(SoR)その2

 先日、LegalForceさんが以下の調査レポートを出されてまして、『「SaaSを活用できている」と回答した約7割(398名)が、SaaSによりDXが進んだ』、とのこと。ただ、バックオフィス(人事/労務経理/財務、法務)はまだ少なく。中小企業向け・クラウドERPでは、肝心なところです。

 

prtimes.jp

 

 というのも、2大会計ソフト(freeeまたはマネーフォワードクラウド)どちらかを軸とするからです。私の操作経験からすると、BtoCのクレジットカード決済の与信審査~入金確認まで行う必要があるならば、マネーフォワードケッサイと合わせてマネーフォワードクラウド、と思います。

 

biz.moneyforward.com

mfkessai.co.jp

 

www.freee.co.jp

 

www.freee.co.jp

 

 freeeではStripe連携可能ですが、Stripeが国内「決済」は少し弱い様子のため、BtoCの会社さまでしたら、キャッシュレス普及による多用な決済サービス(マルチペイメント)が必要になることからも、はじめからマネーフォワードでしょう。

 昨今の電子帳簿保存法インボイス制度対応はもちろん、ネットバンキング連携による取引明細インポートから「自動で経理」や債権債務管理、は機能的に遜色なく、月額もそれほど変わりません。昔の弥生会計勘定奉行は、仕訳パターンの登録や過去仕訳からのコピー&ペーストで効率化を図ってはいましたが、債権債務管理は非常に大変でした。前受金管理等の新収益認識基準に対応したSaaS連携(アルプ、KIMERA)も進んでおり、他の会計ソフト選択肢はもう考えにくい、状況です。

 

stripe.com

 

epayments.jp

 

app.secure.freee.co.jp

 

 製造業・小売業ではないBtoBの小規模な企業さまでしたら、顧客管理と請求書発行が一体となった「board」というSaaSをfreee連携すれば、脱エクセルによる社内一元管理が手軽に可能です。クレジットカード入金は非対応の様子。

 

the-board.jp

 

 次回は、中小企業向け・クラウドERPにおける2大会計ソフトからの展開、について触れていきます。

Sytem of Record(SoR)その1

 経済産業省:DXレポート2.0が発表されて1年以上経ち、DX(デジタル・トランスフォーメーション)をどこから進めるべきかですが、ペーパーレス=データ中心になりつつある中で、まずはSoRから取り組むことが必要でしょう。デジタイゼーション、デジタライゼーション、とも言います。「SoR=正確に記録すること」ですから、顧客管理や経理業務がイメージされやすいかと思います。

 また、そのDXレポート2.0では、以下が挙げられています。

 

・業務環境のオンライン化

・業務プロセスのデジタル化

・従業員の安全・健康管理のデジタル化

・顧客接点のデジタル化

 

www.meti.go.jp

 

www.meti.go.jp

 

 私がデータに関心が向いたきっかけを振り返りますと、まず、オンプレミスのシステム環境の中で、社内にデータ管理・統制はなく、各部署・各自でエクセルを駆使しており、データ量が膨大になると関数多用、アクセスやマクロで効率化が大変でした。休職・退職が発生すると誰もが引き継ぎ困難、という状況もありました。そのため、100ページ超えの業務マニュアル(手順書)を、都度作ってました。

 金融庁検査マニュアルは廃止されてしまいましたが、上記の状況で監査法人の監査もありつつ、検査が来るとなると「顧客保護等管理態勢」や「オペレーショナル・リスク管理態勢」が問われ、売上や利益も大事であるが、法人として常に全体の状況を把握出来ているか、と。

 

www.fsa.go.jp

 

isms.jp

 

kikakurui.com

 

 「Quality(品質)、Cost(コスト)、Delivery(納期)」という考え方からすると、モノはありませんので、蓄積された情報がすべての業界でしょうから、必然的に、より正確で網羅的な情報・データ管理体制を築いていくこととなりました。さらに、東日本震災を契機にBCP(事業継続計画)が注目され、Reliability(信頼性)、Availability(可用性)、Serviceability(保守性)、Integrity(完全性)、Security(機密性)を体現していくには、自社内にオンプレミス、カスタマイズ、機能サイロ化されたシステムを抱えるのではなく、社外に汎用的なクラウドによる機能連携されたシステム、を強烈に感じました。

 SAPを代表としたERPパッケージ(モジュール)は既にありましたが、コスト面ではなかなか厳しかったです。次回は、そのコスト面も踏まえた、中小企業向け・クラウドERPに触れていきます。

 

www.chusho.meti.go.jp

 

www.itmedia.co.jp

ブログ開設

 はじめまして、TechSoreil(テックソレイユ)です。初投稿です。

 まだ、事業等は始めていませんが、ITコーディネータとして、中小企業の新たな需要創出・戦略人事を実現できるように、セキュアな環境とクラウドを基盤とした、「ユーザーシップ・デジタライゼーション」を提唱していく予定です。

 

 このネーミングの由来、中小企業で働く人や業務プロセスを、テクノロジー(Tech:フランス語)で太陽(Soleil:フランス語)のように明るくしたい、と思いまして。また、Sytem of Records(SoR)、System of Engagement(SoE)、System of Insight(SoI)、の時代ですので、少しもじりました。

 どちらかといえば、フロントよりもバックオフィス(経理、総務、システム管理者)の経験が長いため、Sytem of Record(SoR)を得意としています。改正電子帳簿保存法インボイス制度に伴い、経理ソフトはfreeeやマネーフォワードが主な基盤になってきています。加えて、Microsoft 365 Business Premium(Microsoft 365 Certified: Enterprise Administrator Expert 勉強中)やKintoneをあわせて導入支援予定です。セキュリティ、ネットワーク周りも多少知見がありますので、コスト・パフォマンスのあるリモートワーク環境構築もサポート予定。

 

docs.microsoft.com

 

 ロゴは、以下「Brandmark」から作成しました。無料ではありませんが、文字ロゴのみでよければ、随分手軽でした。

 

brandmark.io

 

 アイコンは、フリーの「FLAT ICON DESIGN」からです。

 

flat-icon-design.com